国際教育夏季研究大会2019でのワークショップ概要

本研究大会では、特定のテーマについて、知識やノウハウについて学ぶだけでなく、実践的な課題を提示してインターラクティブに学びあう形式で研究会をおこないます。
参加者の皆様には次のテーマの中から1つのテーマを選んでいただきます(最大2つまで受講することができます)。

 

Workshop A (使用言語:日本語)

カリキュラムの国際化と国際共修について実践しながら学ぶ

分野 カリキュラムの国際化と国際共修
講師 末松和子 (東北大学高度教養教育・学生支援機構, 教授)
北出慶子 (立命館大学文学部, 教授)
米澤由香子 (東北大学国際連携推進機構, 准教授)
水松巳奈 (東北大学高度教養教育・学生支援機構, 助教)
概要 国際化の取組みと既存のカリキュラムを融合させるモデルとカリキュラム設計について学びます。
また、留学生と日本人を中心とする国内学生がともに学ぶ授業や活動のデザインと学生の学習効果を最大化するためのペダゴジーについて、事例研究を通して体験的に学習し考察します。

 

Workshop B (使用言語:英語)

EMI (English as Medium of Instruction) Training for COIL

Field Teacher Training / Innovative Pedagogy
Instructors 池田佳子 (関西大学 グローバル教育イノベーション推進機構 (IIGE) 副機構長)
バイサウス・ドン (関西大学国際教育イノベーション推進機構)
Session Abstract The workshop will introduce Collaborative Online International Learning (COIL) as a way to tackle the challenge of EMI-bound faculty development.
COIL is a pedagogy which does not necessarily require English to be its medium of communication. However, in many of the courses that have been carried out, English has been used to either coordinate and plan for the COIL course, or to have the participating students to use English to communicate and collaborate among the global peers.
Based on the past experiences in training for COIL projects at the instructors’ affiliated university and its network, we have learned that English language training which is customized for COIL projects is on high demand by the local teachers.

 

Workshop C (使用言語:日本語)

異文化体験を通した学びの場作り
―海外留学プログラミング―

分野 異文化理解
講師 堀江未来 (立命館大学 国際教育推進機構 教授)
星野晶成 (名古屋大学 国際教育交流センター 講師)
川平英里 (立教大学 グローバル教育センター 教育研究コーディネーター)
概要 このセッションは様々な立場で国際教育・異文化交流に携わる方や、この分野での活躍を目指す方を対象にし、異文化接触を通じて学生が成長するとはどういうことか、理論と実践の両側面から検討します。
経験学習や異文化理解に関わる理論を学び、実践につなげることを目的とし、特に自らのプログラム開発・実施の現場を振り返る中で、その質を向上させるための教育的アプローチを話し合います。最後に、海外留学プログラム開発のロールプレイを通して、開発にどのような教職員が関わり、プログラム成立まで至るのかを体験します。
理論や実践以外に、アクティブラーニングや協働学習を主体とした参加者同士の学び合いを通して、今後の国際教育・異文化交流分野を支える豊かなネットワークを構築することも狙いとします。


Workshop D (使用言語:日本語)

外国人留学生募集戦略と大学入学資格評価

分野 外国人留学生募集、渡日前入学許可、外国学歴資格評価、大学入学資格判定
講師 白石 勝己 (公益財団法人アジア学生文化協会 理事長)
赤松 茂利 (早稲田大学国際教養学部アドミッションズオフィス主任)
近藤 祐一 (立命館アジア太平洋大学 入学部長 オンラインによる参加)
概要 このセッションは、海外からの直接出願の促進など、より高等教育の国際通用性を高め、多様な国・地域から優秀な留学生を受け入れるための方策を学ぶことを目的とする。
特に、海外からの直接出願にあたって「学歴」「学位」「資格」「成績」などを的確に評価することが喫緊の課題となっている。また、本年2月には「高等教育の資格認証に関するアジア太平洋規約(東京規約)」が発効し、外国学歴評価の枠組みの再構築が課題となっている。
本セッションでは留学生の受け入れに携わる教職員が、国内外の留学生リクルーティングの最新動向を学びつつ、外国学歴評価と大学入学資格判定のワークショップを通じて、実践的に自らの現場と業務を振り返り、今後、質の高い留学生獲得に向けて、どのような方策を取るべきかについて明らかにしていきたい。
本セッションを通じて、参加者が留学生アドミッションに関わる実践的な応用力を身に付けられるよう工夫すると共に、参加教職員のネットワークを構築したい。

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