2018年能登ゼミ研修

能登ゼミは7度目となりました。今年度は、昨年もお世話になっている「鵜野屋」、「珠洲市」に加え、鵜野屋の隣に位置する「地保」という集落の3か所で調査を行いました。共通のテーマは、「地域資源の再評価・再発見」。これをもとに各班がそれぞれに課題を見つけ、活動してきました。

鵜野屋では、研修時期と稲刈りの時期が被っていたこともあり、稲刈りの手伝いをすることができました。近年、収穫から脱穀までを機械で一度に行う農家が大半ですが、この地域の一部農家では稲の収穫後、木組みしたものに10日ほど天日干しをする「ハザ掛け」を行っています。これを行うとお米がより美味しくなるそうで、「ハザ掛け」を行ったお米は高値で取引されるそうです。しかし、梯子を上って木組みに稲をかける作業はかなりの重労働。高齢のご夫婦にはかなりの重労働であることが分かりました。体験を通し、若者の力がいかに必要であるかを実感しました。


〈ハザ掛けの様子〉


〈稲刈りの様子〉

最終日に行われた調査報告会では、住民の方への聞き取り調査から明らかになったことや今後の課題、提案などを発表させていただきました。「鵜野屋」の二班、「地保」、「珠洲」の計4班は、住民の方々にわかりやすく説明するため、模造紙にまとめました。まとめの作業と発表練習は、報告会前日の夜から始まり当日の朝4時頃までかかりました。気合の入った発表ができました。住民の方々からも活発に意見が飛び交うなど活気のある報告会となりました。

〈住民らからの意見も飛び交った調査報告会での様子〉

研修期間中に豪雨や台風が直撃するなど異例の事態が発生しました。そんな中でも各々が地域の魅力を感じ、その魅力を活かすための問題と向き合いました。髙橋先生をはじめ、調査に協力してくださった能登の方々のおかげで今年も有意義な時間を過ごすことができました。

〈髙橋先生とゼミ生〉